- 2023/09/05
誰かが決めたのではない。
自分で決めたこの人生。
失敗してもいいじゃないか。
どうか思う存分に
自分の想いを貫き通してほしい!
この動画は、
かつて大ブームを巻き起こした
『二郎系・インスパイア系ラーメン店』
の閉店が
近年急増しているリアルな理由と、
個人経営店のサバイバル劇を描いた
漫画動画です。
20年近く二郎系ラーメン店
「ラーメン飯郎」を営む
45歳のサラリーマン出身店長
(岩田康夫)の視点から、
パンデミック後の環境激変、
原材料の高騰、
近隣住民とのトラブル、
SNSの炎上、
そして客層の価値観の変化といった、
現代のラーメン業界が直面する
シビアな経営雑学が詰まっています。
1. 二郎系・インスパイア系ラーメン店の閉店が急増する3つの理由
一時は行列が絶えない
大ブームだった二郎系ですが、
近年、
個人経営店を中心に閉店が相次いでいます。
そのマクロな理由は主に3つあります。
① 深刻な人手不足と過酷な労働環境
二郎系は狭い厨房で
長時間の肉体労働を強いられるため、
求人を出しても応募が来ず、
せっかく雇ったアルバイトも長続きしません。
結果として店主の高齢化に伴い、
店主1人の負担が限界に達して
廃業するケースが目立ちます。
② 規格外のボリュームゆえの「原材料価格の高騰」
二郎系は
もやしなどの大量の野菜、
分厚いチャーシュー(豚)、
大量の極太麺を
限界まで盛るのが特徴です。
そのため、
昨今の原材料費の少しの値上がりが、
他店よりもダイレクトに
仕入れ値の暴騰へ繋がってしまいます。
③「1000円の壁」というジレンマ
原価が上がっても、
ラーメン業界には
「1杯1,000円を超えると急に客足が遠のく」
という
ジンクス(1000円の壁)があります。
二郎系はすでに
ミニサイズでも
900円台後半と限界に達しており、
これ以上の値上げが難しく、
利益が大きく削られています。
2. 「見る専(爽快感)」に変わった若者の価値観
店長が若い女性客に
リサーチしたところ、
衝撃の事実が発覚します。
SNS(TikTokやYouTube)では
二郎系ラーメンの
ドカ盛り動画が大バズりしていますが、
現代の若者にとってそれは
「人が食べている豪快な映像を見てスッキリする」
(見る専門のコンテンツ)であり、
自身が実店舗に足を運んで
あの暴力的ボリュームを
実際に完食したいという欲求
(リアルな来店)とは
完全に切り離されていました。
さらに、
世間ではヘルシー志向や
低糖質・高タンパクなラーメンが流行しており、
「二郎系ブームそのものは完全に終わっている」
という
厳しい現実に直面します。
3. 近隣住民との「匂い・騒音・行列」トラブル
二郎系特有の営業形態が、
近隣の住宅街との
深刻な摩擦を生む原因になります。
夜中2時までの深夜営業による、
駐車場での若者のたむろ・大声・エンジン音などの
「騒音クレーム」
独特の濃厚な豚骨・ニンニク臭が
「近所の洗濯物について大迷惑」
という
「悪臭クレーム」
道が狭い路地での
「通行の邪魔になる大行列」
の整理トラブル。
これらは一つ対応を間違えるだけで、
警察沙汰や自治体からの退去要請といった、
閉店に直結する大きな火種となります。
4. 残飯への怒りによる「SNSの炎上」
ある日、
大ラーメン・全マシを頼みながら、
半分以上手つかずのまま
テーブルを激しく散らかして帰った
マナーの悪い客に遭遇し、
店長は頭に血が上ります。
怒りのままに
店の公式SNSへ
「食べきれないなら全マシを頼むな」
「ここは客の家ではない。テーブルを汚すな」
と感情的な注意喚起を投稿したところ、
ネット上で
「客に注文をつける傲慢な店」
「これだから二郎系は
敷居が高くてギスギスしてて嫌だ」
と、
あることないこと書かれて
激しい炎上を招いてしまいました。
5. 迷走、そして「変わらない価値(初心)」での再起
経営難を打開するため、
店長は流行りに乗って
油やニンニクを抑えた
ヘルシーな少量の
「ちょいラーメン」
(ライト層・女性向け)
を開発し、
一時は売上を回復させます。
しかし、
すぐに他店に真似されて
客足が元通りになっただけでなく、
これまで店を支えてくれていたコアな常連
(ジロリアン)から
「マイルドになりすぎて中途半端。裏切られた」
と酷評され、
完全に孤立してしまいます。
廃業寸前の絶望の中、
創業時に買った
ボロボロの湯切りザルを見つけた店長は、
「売上ばかりを気にして、
山盛りのラーメンを汗だくで完食して
笑顔になってくれる客の顔を見る、
という一番大切な初心を見失っていた」
と猛省します。
店長はハーフ路線をキッパリと捨て、
従来の
「尖った暴力的ボリュームと超濃厚スープ」
に回帰することを決意。
その代わり、
近隣住民への丁寧な挨拶回り、
ダクトの風向きの調整、
丁寧で誠実なSNS運用など、
周囲への配慮
(顧客満足と地域調和)
を徹底的に行いました。
結果、
その熱意と
唯一無二の味が再び認められ、
店には愛すべき常連客たちが戻ってきました。
物語は、
「ブームが去って
閉店が相次ぐ時代だからこそ、
中途半端に世間に迎合して
個性を失うのではなく、
自らのアイデンティティ
(愛とこだわり)
を貫き通した
本物の店舗だけが、
選ばれて生き残る時代になったのだ」
という
力強い教訓とともに幕を閉じます。